時代劇とわたし

拙者22歳、なんと時代劇を好きになった。

 

遡ること1年前の秋。土曜の夜何の気なしにテレビをつけたら、時代劇が放送されていた。妖怪を見ることのできる一人の冴えない若侍が、仲間の妖怪たちとともに、悪い妖怪を退治していくみたいな話だった。

『大江戸もののけ物語』というその時代劇は、一方で岡田健史演じる若侍と山田杏奈演じる町娘のラブコメ的要素も含まれていた。身分の違いを乗り越えて...というありがちなやつである。

正直に申し上げよう。山田杏奈が可愛かったのが全ての始まりなのである。というか、日本髪女性自体良すぎませんかね。

 

それはともかく、それで時代劇おもろいやんとなった私は次に『水戸黄門』を見始めた。これは先述の妖怪話とは違い、いわゆる典型的な時代劇である。確か初めて見たのは第17部(1985年)だったのでフィルム撮りの昭和感溢れるきたな~い画質だった。いくら山田杏奈が可愛いとて、おそらく多くの若者はここで挫折するであろう。ところがどっこい、私にとっては何の苦でもなかったのである。むしろこの方が良いとさえ思えた。

今の綺麗な画質も、演者さんが綺麗に映るので良いところはある。だが、平成生まれの若造に言わせれば昔ながらのチャンバラ時代劇は汚い画面の方が映える。自然と隔世の感が出るため作り物感がなく、カッコよさが5割増しくらいになる。

 

その後、『暴れん坊将軍』にドハマりした。今のところこれが一番好きなシリーズである。その他『桃太郎侍』『銭形平次』なども見てます。まあこの辺については気が向けばおいおい触れることとしたい。

 

先日、『武士の献立』という映画を見ました。藩の料理方を代々務める家の出来損ないの跡継ぎ息子(剣術は上手だが、料理はからっきしという意味)が、江戸からの料理上手な妻を迎えてその指導のもとにメキメキと腕を上げていくと共に、初対面であった妻との心の距離も縮まっていく、というような話である。これは2013年の映画なので綺麗な画質なのだが、こういう話ならば断然その方がよい。なんといっても上戸彩が綺麗に映るのが良い。これ以上言うと私の好みがバレそうなのでやめておくが。

 

 

時代劇については、毎回同じ結末ばかりでつまらないとよく言われる。私もこの1年の間常に見続けてきたわけではなく、他に面白いものがあれば目移りしてしまっていた。なのでその点を否定することはできない。

元々歴史好きで、江戸時代の世界に浸ること自体を楽しいと感じる私ではあるが、時代劇を見る最大の理由としてはストレス解消にあると思われる。やっぱり最後にチャンバラをして悪人を懲らしめるというのは気持ちがいいものだ。私もこの1年はストレスの多い生活を送ってきたが、時代劇のおかげで割と平穏な精神を保てていると言っても過言ではない。時代劇に、いや杏奈様に感謝である。

 

それではまた、お会いしましょう。